容疑者 室井慎次

普段映画なんかほとんど見ないクセに、なんかのきっかけで一回見に行くと火がついたように映画に行きまくったりすることがあるのです。で、そんな発作が出たので、二日連続で見に行ってきました。というか、気になっていた夏の映画が数本あったんですが、なんとなく面倒で見に行ってなくて、うかうかしてたら公開終わっちゃうよ、ってちょっと焦り気味。家から歩いていけるシネコンがあるのは、こういうときにはいいですな。

で、室井さん。主人公が主人公だけに、このシリーズにしては全然笑いどころがありませんでした(2〜3箇所ぐらいかな)。でも、シリアスタッチでも全然いいですな。警察庁と警視庁と東京地検と弁護士事務所と…って、なんだか人間関係もストーリーも難しい映画でしたが、総じて面白かったです。前作の「交渉人(以下略)」よりもこっちの方が個人的には好きですね。最後までよく分からない謎とかもやもやするような結末もなく、割とすっきり終わったのがよかったです。っていうか、前作のラストであれだけ思わせぶりだったのは、別に関係なかったの?

前作と同じで、おっさんの渋い演技が光っていました。まぁ、登場人物が基本的におっさんばっかですし。個人的にはいわゆる「笑い担当」のスリーアミーゴスでありながら、最後にはいつもびしっと決める袴田課長が今回もいい味出していたような気がしました。「和久さんも心配してるよ」のセリフはいろいろな思いがこみあがってきますね。

あと、田中麗奈(れいなじゃないヨ)の眉毛太っ!けど、こういうくっきり眉毛は結構好き。