運命のポディウムフィニッシュ

札内を観戦したあとは、そそくさとサービスパークに移動して、午後のSSを終えて帰ってくる選手を待ちます。僕はもちろん、シュコダブースの前でシュワルツの帰りを待つわけです。

ボーっとサービス内を見ていると、フォードブースからなにやら見慣れた顔の人物が目の前を通りました。あれ?もしかしてフォード代表マルコム・ウィルソン?と思いつつも、確信が持てなかったのでその場では声をかけることも出来ず、とりあえずドサクサにまぎれて写真を撮っておきました(後日写真を確認したら、紛れも無くウィルソンご本人でした。ヒャー)。

しばらく待っていても全然選手が帰ってくる様子がないので、ふと「スバルのメイルマガジンで速報届いてないかな」と携帯を開いたとき…戦慄が走りました。

ソルベルグ、SS25でフロントを岩にヒットしリタイア」

……えっ?!ええっ?!エエエエエエええええっ?!?!?!?!?!?!

まさかの事態でした。さっきまで元気に走ってたのに…もうほとんどラリージャパン2連覇は目前だったのに…こういうことがあるんですね。スバルブースはもう大騒ぎでしたが、それでもしばらくは自分でも信じられませんでした。いやはやムネン。

ペターのリタイヤは非常に残念ではありましたが、スバルのチームメイト、アトキンソンが初ポディウムを獲得したのがせめてもの救いですね(昨日は小石をぶつけられたけど、許す)。結果…グロンホルムの優勝。2週間前の悲劇、弔い合戦であったことを考えると、まぁこれも良かったのかもしれません。もしかしてSS25に転がりだした運命の岩は、天国のパークがもたらした運命のいたずらだったのかもしれません。

結果、ロウブの2年連続ドライバーズチャンピオンも決定しました。シトロエンブースはもう大騒ぎ。でも、今年のロウブは本当に強かった。文句なしの年間チャンピオンだと思います。来年は他の選手も彼に負けないよう、いっそう奮起してもらいたいものです。

…というわけで、夢のような三日間は幕を閉じました。今年もこの地、十勝にいられたことを幸せに思います。また来年もこられたらいいな。